2012年03月10日

韓国童話の動画


韓国童話の動画サイトを紹介します。

http://kids.daum.net/kids/do/infant/movie/contentList?menuNo=6&menuType=movieYesKor&categoryId=60


こちらでは、
韓国の童話からイソップ童話まで
全部で73の童話を見ることができます。


日本人の韓国語学習者の場合、

韓国人の園児や小学生くらいの
読み物や教科書がちょうどよい
学習教材になりますよ。


こども向けの動画なので
はっきり発音してくれますし、
絵があるので内容も分かりやすいです。


 

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2009年06月23日

韓国昔話「おいしい名前も〜」補足解説

このお坊さんと三人の小坊主の話は、
韓国人の情緒を知るうえでとても参考になりますね。

韓国人の考え方がとてもよく出ています。


どういうことかというと、
韓国の人たちは、
日本人と比べるとひとりで飲んだり食べたりすることが
本当に少ないんです。

飲むのでも食べるのでも
だれかと一緒に飲もう、食べようとします。

韓国のドラマでよく出てくる場面が、
友人同士や恋人同士が、
一つのなべのインスタントラーメンを一緒に食べる場面です。

そういう場面を見ると韓国人らしいなと思いますね。


私の友人なんて、
交際していた韓国人女性と一緒にいるとき
ひとりで缶コーヒーを飲もうとして
その韓国人女性から

「こんな冷たい人とはつきあえない」

と言って本気で別れ話をきりだされたそうです。


日本人の女性でもカチンとくることですが、
本気で別れ話まではしないんじゃないでしょうか。
(するという方がいたらごめんなさい)


いずれにしても、
仲間と一緒にわいわい言いながら飲み食いしたほうがおいしいのは間違いないですね。

韓国人の友達と出かけるときは
このあたりのこと、気をつけてくださいね。


それでは、
ハングル原文と日本語訳の対比データです。
韓国語学習にお役立てください。

 ↓
おいしい名前もあるものだ.htm
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2009年06月21日

韓国昔話「おいしい名前もまたあるものだ」

今回はお坊さんと三人の小坊主のお話です。


 「おいしい名前もまたあるものだ」


深い山奥に、食べ物に目が無いお坊さんと三人の小坊主が暮らしていました。

小坊主の名前は、マンポク、チルス、サンマンでした。

お坊さんは、いつも三人の小坊主に使い走りをさせました。

「マンポク、洗面用の水をちょっとくんできなさい」

「サンマン、洗濯をちょっとやりなさい」

「チルス、薪をちょっととってきなさい」

お坊さんは、三人の小坊主に仕事をさせると、いつもひとりでおいしい物を食べたそうです。

お坊さんは、食べ物が食べたくなると、しかりつけてでも三人の小坊主を早く寝かせました。

その日もお坊さんは三人の小坊主を寝かせたあと、ひとりで餅を焼いて食べました。

翌日、三人の小坊主はお坊さんがいない間、一つ、二つと不平を言い始めました。

マンポクが言いました。

「お坊様は餅のひとかけらも下さらないなあ」

チルスが相槌を打ちました。

「そのとおりだ、お腹が空いて眠れないときもある」

三人の小坊主は、頭をつき合わせて一所懸命に話し合い、とうとうお坊さんを一泡吹かせる方法をみつけました。

夕方になってお坊さんが帰ってきました。

三人の小坊主は喜んでお坊さんを迎えました。

マンポクが先に言いました。

「お坊様、私の名前をおもしろい名前に変えてもよろしいですか?」

「名前を変えるというのか? どう変えるのだ?」

「はい、私はプーと呼んでください」

「プーだと? 変わった名前だなあ」

次にチルスが出てきて言いました。

「お坊様、私はトンと呼んでください」

「はは、トンとは。おもしろい名前だなあ」

三番目にサンマンが言いました。

「お坊様、私はマッと呼んでください」

「マッとは、マシイッタ(おいしい)のマッのことか?」

お坊さんはわけが分からず、おかしな者たちだと思いました。

その日の夜、お坊さんは小坊主たちが寝るのを確認しました。

それから食い気を出して言いました。

「さあ、そろそろ餅でも焼いてみるか?」

お坊さんは、火をたこうと火鉢にある灰をプーと吹きました。

すると小坊主のプーがかけつけてきました。

「呼ばれましたが、お坊様?」

「そ、そうだ。餅を見るとおまえのことを思い出して呼んだ」

お坊さんはしかたなく餅を分けて食べることにしました。

餅をすべて焼いたお坊さんは、餅についた灰をトントンとはたきました。

すると小坊主のトンがかけつけてきました。

お坊さんはしゃくにさわりましたが、動じないふりをしてトンにも餅を分けてあげました。

餅を一口切って食べたお坊さんは、おもわず「アイゴー、マシイッソラ(ああ、おいしい)」と言いました。

すると小坊主のマッがかけつけてきました。

「そうか、おもえも一緒に食べようというのか」

お坊さんは、三人の小坊主と一緒に食べてみるともっとおいしく食べることができました。

それでお坊さんは、それからはいつも食べ物を分け合って食べ、楽しく過ごしたそうです。
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2009年06月14日

韓国昔話「子牛と交換した大根」補足説明

今回の「子牛と交換した大根」の話は、
欲張りすぎるとかえって損をするという話でした。

純粋な気持ちで地方長官を称賛した農夫は
より貴重な物をもらうことができました。

しかし、
欲張ってただ口先だけで地方長官を称賛した農夫は、
かえって大損をしてしまいました。


人間関係でも、ビジネスでも、
まず無償で与えることが大切だということは
多くの人が語っていますね。

まったくの無欲になるのはなかなか大変ですが、
自分が与えて相手が喜ぶ、
その喜ぶ姿を見て自分が喜ぶくらいの気持ちはもちたいですね。


それでは、
ハングルの原文と日本語訳です。
日本語訳は基本的にハングルの原文の語順どおりで直訳です。

 ↓
子牛と交換した大根.htm

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2009年06月13日

韓国昔話「子牛と交換した大根」

 子牛と交換した大根


秋の収穫を終えた農夫が、満足して広い野原を見つめています。

農夫は、今年が豊作だったので、自然と肩が踊り、口元には大きな笑みが広がっています。

農夫は大根もつくったのですが、どうしてこんなに大きいのか、子供の体ほどの大根がありました。

農夫は、豊作になったのは郡の地方長官様のおかげだと思い、大きな大根を地方長官様に差し上げました。

「地方長官様、私の生涯でこんなに大きな大根は初めてです。すべて地方長官様のおかげです。」

地方長官は、子供ほどの大根を見て気分がよいところに、称賛されてもっと気分がよくなりました。

「吏房(地方官庁に属する部署の一つ)、このような貴重なものをもらったが、何か報いるにふさわしいものはないか?」

「はい、地方長官様。ちょうど、きのう大きな一頭の子牛が……。」

「それなら、その子牛を農夫に与えよ。」

一本の大根を捧げて子牛を得た農夫の話は、ぱあっと郡中に広がりました。

隣の家に住むパクさんはひそかにねたみました。

「大根一本で子牛をもらったのなら、子牛を捧げれば何をくださるだろうか?」

パクさんは期待に胸膨らませながら地方長官を訪ねて、子牛を捧げました。

「地方長官様、私は何年も牛を育ててきましたが、このように大きな牛は初めてです。

すべて地方長官様のおかげでございます。」

「ほう、ありがたいことだ。何か報いなければならないが……。」

すると吏房がひざをぽんとたたいて言いました。

「貴重な物なら、何日か前に入ってきた子供ほどの大根があります。」

欲張りのパクさんは、しかたなく子供ほどの大根をもらって帰ってきました。

家に来ると、妻から激しい小言を聞きました。

パクさんは胸をたたいて後悔しましたが、どうしようもなかったそうです。
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2009年06月07日

韓国昔話「ウサギに騙されたトラ」補足説明


韓国昔話「ウサギに騙されたトラ」の話では、
トラに対する教訓の話です。

この世の中には、強い動物もいれば弱い動物もいますが、
強い動物は弱いものいじめばかりしていると
痛い目にあいますよ、ということらしいですね。

先回の「ウズラとキツネ」の話では、
弱者のウズラに対する教訓でしたね。


それでは、
ハングルの原文をご紹介します。

今回はハングル文章の下に日本語の翻訳文を入れました。

一行ずつ、語順をかえずに上下に並べてあるので、
ハングル学習の参考にしてみてください。

ほぼ直訳で語順をハングル文と同じにしているので、
こちらのブログの日本語訳とは多少異なる文章があります。

また、翻訳で使っている辞書はこちらで紹介したものです。

それではハングル原文をごらんください。
 ↓
ウサギに騙されたトラ.htm
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2009年06月06日

韓国昔話「ウサギに騙されたトラ」


今回の韓国昔話は「ウサギに騙されたトラ」です。

先回の「ウズラの尻尾はなぜ短い?」と同じようなストーリーなのですが、前はウズラに対しての教訓でした。

今度はトラに対する教訓のようですよ。

韓国ではトラが動物の王なんですね。


それでは、本文をどうぞ。


「ウサギに騙されたトラ

奥深い山の中で、動物の王トラが利口者のウサギと出会いました。

トラは口を大きく開けて言いました。

「ちょうどよかったなあ。お腹がとても空いていたところだ」

ウサギは驚きましたが、努めて笑いながら言いました。

「トラ様、この小さなウサギでお腹が一杯になりますか? 私が餅をお腹一杯食べさせてさしあげます」

トラはその話に乗り気になりました。

「そうか? 餅をたくさん食べることができれば助けてあげよう」

ウサギはきな粉餅くらいの石を集めました。

そうして火をたきつけました。

「この石が煮えたら、しこしこしたきな粉餅になるそうです」

トラはつばをごくっと飲み込み、石が煮えるのを待ちました。

「そうだ、きな粉餅は蜜をつけて食べないと。

私が行って蜜をもらってくるので、先に召し上がってはいけませんよ」

そして、ウサギはぴょんぴょん飛び跳ねて逃げていきました。

しばらく待っていたトラは、これ以上我慢できず、真っ赤な石をごくっと飲み込みました。

「うわっ! 熱い!」

お腹の中までやけどしてしまったトラは跳びあがり、ウサギを恨みました。

しばらくしたのち、ウサギとトラが再び出会いました。

「ウサギ、おまえのために私がどれくらい苦労したか知っているのか?」

トラはウサギをがぶりと噛みつこうとしました。

「トラ様、私を助けてくだされば、スズメの肉を好きなだけ召し上がることができます」

トラはすぐに欲が出ました。

「目を閉じてさえいらっしゃれば、スズメの群れが口の中に入ってきますよ」

ウサギの話を信じ、トラは口を大きく開けてスズメの群れを待ちました。

しかし、いくら待っても、スズメの群れは来ませんでした。

ところで、ぱちぱちと音がして、あたり一面が熱くなりました。

野原のすみから火が燃えてきていました。

トラは、あたふたと逃げ出しましたが、お尻を赤くやけどしてしまいました。

寒い冬の日、トラとウサギは三回目の出会いをしました。

トラは、すぐにウサギに噛みつきました。

するとウサギが涙を流して言いました。

「以前のことが申し訳なくて、私が新鮮なコイを贈り物しようと思ったのですが……」

「なんと、けしからんやつ! もう騙されない」

トラははあはあと荒い息をしながら言いました。

「違います。今度は本当です。川辺に一緒に行かれますか?」

ウサギはトラをなだめすかしました。

トラは、コイという言葉に欲が出たのか、ふらふらとウサギについていきました。

ウサギは釣り人がするように、がちがちに凍った川の氷を壊し、丸い穴をつくりました。

「トラ様、この穴に尻尾をつけていらっしゃれば、コイたちがたくさんぶら下がります。

それでは、私は、火をたく木をさがしてきます」

ウサギはぴょんぴょん跳んでいなくなりました。

トラは、尻尾を水の中にひたし、コイがぶら下がることだけを待ちました。

しかし、いくら待っても一匹の魚もつきませんでした。

トラは、全身が凍りつくようでした。

我慢できなかったトラは尻尾を抜こうとしました。

ところが、これはどうしたことでしょうか?

尻尾が凍りついてしまったのです。」
posted by kansuke at 11:07| Comment(0) | 韓国の昔話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月03日

韓国昔話「ウズラのシッポはなぜ短い?」補足解説

韓国昔話「ウズラのシッポはなぜ短い?」の解説です。

この話で何を伝えたいのかというと、

「ものごとはほどほどに」

ということです。
「てきとうに」ではないですよ。

どういうことかというと、
命の危険にさらされたウズラが
知恵を使って危機を乗り越えたことは
すばらしいけど、

調子に乗ってキツネを痛めつけるまでするのは
ちと、やりすぎですよ、
という話です。

ウズラはキツネを大笑いさせるところで
やめておけばよかったんですね。

そうすれば、
次に出くわしたときも安全です。

でも、あそこまでやるともう二度と会えません。

知恵もほどほどに、
何事も欲張りすぎはかえって損しますよ、
という先人の智恵でした。

参考までにハングルの原文はこちらです。
 ↓
hangle2.htm
posted by kansuke at 18:24| Comment(0) | 韓国の昔話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月02日

韓国昔話「ウズラのシッポはなぜ短い?」

今回は、ウズラとキツネの話です。

それでは、
当ブログオリジナル翻訳(くどい?)で
本文をどうぞ。


「ウズラのシッポはなぜ短いのか?」

お腹を空かせたキツネが川辺を歩き回っているとき
目の前をうろうろしているウズラを一匹捕まえました。

ウズラはぶるぶる震えて言いました。

「キツネ様、私は小さいので、食べてもお腹がいっぱいになりません。
助けてくだされば、お腹をいっぱいにしてさしあげます」

キツネは、ウズラに騙されるつもりで放してあげたそうです。

その時、おばさんが御飯のかごを頭に乗せて歩いていました。

ウズラはおばさんの顔のまわりを飛び回って怒らせました。

おばさんはかごを降ろし、ウズラを捕まえようとあちこち追い掛け回しました。

その間に、キツネはおいしい御飯をもぐもぐと全部食べてしまったそうです。

ウズラはキツネのところに飛んできました。

「キツネ様、今度はおもしろい見物をさせてさしあげましょうか?」

キツネは、退屈していたので、手を叩いて喜びました。

ちょうど、陶磁器商人の兄弟が、大きな陶磁器を背負って歩いていました。

ウズラは、前を歩いていた弟の陶磁器の上にさっと乗りました。

兄が背負子の棒でウズラを叩きつけました。

「がちゃ〜ん!」

ウズラは飛んでいき、弟の陶磁器が壊れました。

怒った弟は、兄の陶磁器商人を背負子の棒で叩きつけました。

陶磁器商人の兄弟は、大声でけんかを始めました。

キツネはお腹を抱えて笑ったそうです。

ウズラはキツネに言いました。

「キツネ様、おもしろいでしょう? 
今度は、痛くてしゃくにさわるものを見せてさしあげます」

ウズラはキツネを連れて水たまりのある所に行きました。

「キツネ様、水の中に入って、鼻だけを出してじっとしていてください」

ウズラがキツネの鼻の頭に乗って言いました。

キツネはウズラの言うとおりにしました。

その時、塩の商人が通ってウズラを見ました。

塩の商人はウズラを捕まえようと
木の枝を探して手に握り、思い切り叩きつけました。

するとウズラはさあっと飛んでいきました。

その代わり、キツネは鼻の頭をひどく叩かれたそうです。

ウズラはえんえん泣くキツネを怒らせました。

「私の言ったとおりだろう、キツネよ?
本当に痛くてしゃくにさわるだろう?」

キツネは憎たらしいウズラのシッポをがぶっと噛みつきました。

それでウズラのシッポが短くなったそうです。


以上です。

「何が言いたいの?」というかんじですが、

ちなみに、翻訳はできるだけ
直訳(ハングルの原文どおりに翻訳すること)にしています。

そのぶん、日本語としては少々読みにくいところがありますが
ご勘弁を。

posted by kansuke at 20:35| Comment(0) | 韓国の昔話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月30日

韓国昔話「鬼を追い出した農夫」補足解説


韓国のことわざにこういうのがあるそうです。

「トラに咬まれても、気持ちさえしっかりしていれば生きる」

どんなに困難な状況でも、
気持ちさえしっかりしていれば
克服できる、ということらしいです。

ご紹介した「鬼を追い出した農夫」の話は、
怖い鬼に家を奪われそうになった農夫が、
冷静に知恵を使って逆に鬼を追い出した話ですね。

どんな場面でも、
落ち着いて知恵深く行動していけば
乗り越えられる、
ということを教えたい話みたいです。


あ、それから、
この話の韓国語の原文に関心あるかたとか、
読みたいかた、いますか?


こちらにありますので、
関心のあるかたは見てみてください。

 ↓
hangle1.htm
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2009年05月28日

韓国昔話「鬼を追い出した農夫」


こちらのカテゴリーでは、
めずらしい韓国の昔話を当ブログのオリジナル翻訳でご紹介します。

私の翻訳力がばれて墓穴を掘ることになるかもしれませんが……。(笑い)


それでは、最初の話です。

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「鬼を追い出した農夫」

昔、気立てのよい農民夫婦が仲むつまじく暮らしていました。

ある日、外から不思議な声が聞こえてきたので、
農夫が扉の張り紙に穴を開けて覗き込んでみると、
わいわい、がやがやと6、7人の鬼が遊んでいました。

農民夫婦は、恐ろしくてぶるぶる震えたそうです。

その時、扉の取っ手ががちゃんとなり、
親分と思える鬼が部屋の戸をがばっと開けました。

鬼も驚き、農民夫婦も驚いて、
お互いをじろじろと眺めました。

はっと我に返った農夫が鬼にむかって怒鳴りつけました。

「人の家の中まで入ってくるとは何事だ!」

すると鬼もかあっと腹を立てました。

「何を言うか! ここはもともと俺たちの家だ」

鬼と農夫は、互いに自分の家だと言い張りました。
言い争いをしていた農夫と鬼は、かけをすることにしました。

「では、なぞなぞで決めよう」

お互いに問題を出し合って、当てたほうが家を自分のものにすることにしました。

まず、鬼が問題を出そうと、しきりに首をかしげながら考えていましたが、

「ようし! 農夫よ、この問題を解いてみろ。
東の海の海水をひさごですくい取ったら何杯になるか?」

農夫は首をかしげて部屋の中を行ったり来たりしました。

はたして答えを見つけたでしょうか?

もちろん、農夫は答えを見つけました。

「東海の海水をすべてすくえるひさごなら一杯、半分すくえるひさごなら二杯」

農夫の知恵に鬼は、“蜜を食べた盲人”のように(あっけにとられて何も言えない様子のこと)
二つの目をぱちぱちさせていたそうです。

今度は農夫が問題を出しました。

農夫は、扉の取っ手をつかみ、敷居を踏んで尋ねました。

「私が庭に出ていくと思うか、部屋に入っていくと思うか?」

はたして鬼は当てたでしょうか?

もちろん、当てることはできませんでした。
農夫の心をどうして分かるでしょうか?


おわり

------------------------------------------------

なんかあっけない結末でしたね。(笑)
まあ、昔話ですから、こんなかんじでしょうか。

本文中に出てくる「鬼」ですが、
韓国語の原文では「トッケビ」という言葉で、
そのまま直訳すれば「おばけ」とか「化け物」という意味です。

昔話なので、それらしく「鬼」と訳しました。


それから、
最後のほうに「蜜を食べた盲人」という韓国独特の表現が出てきましたね。

これは、あまりにも驚いてあっけにとられ、何も言えない状態のことを
「蜜を食べた盲人」と表現するそうです。

日本人には、いまひとつニュアンスが分かりませんが、
それも異文化に接する面白さでしょう。
ラベル:韓国 昔話
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2009年05月20日

檀君神話3なぜ「熊」なのか?

檀君神話を読んだとき、
私が最初に思ったことは、

「なんで熊なの?」

ということでしたね。

そう思いませんか?

それで、
なぜ熊なのかといろいろ調べてみると、
どうやら虎と一緒に住んでいたという「洞窟」にヒントがあるようです。

どういうことかというと、
熊は冬眠しますよね、一応。

冬眠するということは、
自然の摂理と同じように生きている、
自然と一つになって暮らしている
ということを象徴するみたいなんですね。

それで熊はじっと洞窟で耐えることができましたが、
冬眠しない虎は我慢できずに飛び出した、
つまり虎は自然の摂理と一致しない行動をしたということですね。

韓国では、
虎は男を象徴し、熊は女を象徴するようで、
我慢強い女性とじっとしていられない男性を
檀君神話では熊と虎で表現しているのかもしれません。


こう考えると、
本来の人間は(檀君神話では「弘益人間」と言います)、
自然と一つになって暮らすべきだと
檀君神話では言っているのかもしれません。
ラベル:韓国 歴史
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2009年05月19日

韓国の檀君神話2(要旨)


『熊は忍耐し、行いを慎んで三・七日(3×7=21日)目に人間の女性に変わったが、虎が耐えることができず飛び出し、人間になることができなかった。

熊女は、自分と結婚する人がいないので、神檀樹の下でファヌンに子供を授かることを願った。

するとファヌンは、しばらくのあいだ人間に変わり、熊女と婚姻した。その後、熊女が息子を生んだが、その子が檀君王倹である。

王倹は、唐高(タンゴ)即位50年後の庚寅の年に平壌(ピョンヤン)に首都を定め、国名を「朝鮮」とした。

後日、首都を白岳山の下、阿斯達(アサダル)に移した。

檀君は、それから1500年間朝鮮を治め、周の国武王の即位年に箕子(キザ)に朝鮮王の地位を与え、自らは蔵唐京(チャンダンキョン)に移り、後日、阿斯達に戻って山神になったが、その時、檀君の年は1908歳だった。』
ラベル:韓国 歴史
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2009年05月18日

韓国の檀君神話1(要旨)

朝鮮の始祖檀君の神話をご存じですか?

檀君神話の要旨を2回に分けてお届けします。

それではこちらからです。

 ↓

『昔、ファニン(桓因)の庶子ファヌン(桓雄)が人間世界を治めることを願った。

それで、父ファニンが人間世界を見下ろしてみると、三危太伯が弘益人間に適合した所に思われたため、ファヌンに三つの天符印を与え、ファヌンをしてそこに行かせ、人間世界を治めることを許した。

そして、ファヌンは、風伯、雨師、雲師をはじめとする3000人の部下を引き連れ、太伯山の頂上、神檀樹の下に降り、そこを神市と名付けて治めたため、ファヌン天王と呼ばれた。

彼は、穀、命、病、刑、善、悪など、360種類のことに責任をもち、人間世界を治めた。

すると、同じ洞窟で暮らす熊と虎がファヌンを訪ねてきて、「人間にしてください」と懇願した。

彼らの願いを聞いたファヌンは、彼らに神聖なヨモギ一袋とニンニク20切れを与え、「これだけを食べて100日間太陽の光を見なければ人間になれる」と言った。』


  つづく
ラベル:韓国 歴史
posted by kansuke at 20:00| Comment(0) | 韓国の昔話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

 

 

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