2009年06月13日

韓国昔話「子牛と交換した大根」

 子牛と交換した大根


秋の収穫を終えた農夫が、満足して広い野原を見つめています。

農夫は、今年が豊作だったので、自然と肩が踊り、口元には大きな笑みが広がっています。

農夫は大根もつくったのですが、どうしてこんなに大きいのか、子供の体ほどの大根がありました。

農夫は、豊作になったのは郡の地方長官様のおかげだと思い、大きな大根を地方長官様に差し上げました。

「地方長官様、私の生涯でこんなに大きな大根は初めてです。すべて地方長官様のおかげです。」

地方長官は、子供ほどの大根を見て気分がよいところに、称賛されてもっと気分がよくなりました。

「吏房(地方官庁に属する部署の一つ)、このような貴重なものをもらったが、何か報いるにふさわしいものはないか?」

「はい、地方長官様。ちょうど、きのう大きな一頭の子牛が……。」

「それなら、その子牛を農夫に与えよ。」

一本の大根を捧げて子牛を得た農夫の話は、ぱあっと郡中に広がりました。

隣の家に住むパクさんはひそかにねたみました。

「大根一本で子牛をもらったのなら、子牛を捧げれば何をくださるだろうか?」

パクさんは期待に胸膨らませながら地方長官を訪ねて、子牛を捧げました。

「地方長官様、私は何年も牛を育ててきましたが、このように大きな牛は初めてです。

すべて地方長官様のおかげでございます。」

「ほう、ありがたいことだ。何か報いなければならないが……。」

すると吏房がひざをぽんとたたいて言いました。

「貴重な物なら、何日か前に入ってきた子供ほどの大根があります。」

欲張りのパクさんは、しかたなく子供ほどの大根をもらって帰ってきました。

家に来ると、妻から激しい小言を聞きました。

パクさんは胸をたたいて後悔しましたが、どうしようもなかったそうです。
posted by kansuke at 11:15| Comment(0) | 韓国の昔話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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